株式会社Antway様
候補者が"自分の居場所"を、自分で見つけられる採用体験を設計する
人員の倍増を見据えた採用拡大にあたり、複雑な事業構造と50を超える職種を、候補者の判断材料となる形へ整理。事業の流れに沿って情報を編み直し、読み進めるほど働く場所の輪郭が見えてくる採用サイトへリニューアル。

情報を増やすほど、候補者は「自分が働く姿」を描けなくなる。
Antwayは、需要予測からメニュー開発、調達、製造、物流、CSまでをデータドリブンに一気通貫で運用する「技術SPA」という独自の事業モデルを持つ企業です。人員倍増を目指す急成長フェーズにあり、この長いバリューチェーンを支える職種は50を超えていました。
事業としての強みである一気通貫性は、そのまま候補者にとっての"分かりにくさ"にもなります。伝えるべき情報は膨大で、厚くするほど候補者の認知負荷は高まり、「結局、自分はどこで働くのか」「どのような価値提供ができるのか」が見えなくなる。強みを語るほど候補者が遠ざかる、という構造的なジレンマがありました。
情報を減らせば、たしかに読みやすくはなります。しかしそれは、候補者が判断に使うはずの材料を奪うことでもあります。必要だったのは情報を削ることではなく、網羅性を保ったまま、候補者自身が自分との接点を見極められる情報構造を設計することでした。
事業構造そのものを、候補者の意思決定へ翻訳する。
採用サイトを「会社を紹介する場」ではなく、候補者の判断を支える情報インフラとして捉え直す。
この前提のもと、事業理解・職種理解・応募導線・改善運用までをひとつの設計思想で接続しました。

↑バリューチェーンを、職種選択の入口へ
事業の各工程に対応する職種紹介を配置し、候補者が事業の流れをたどりながら自分の活躍場所を見つけられる導線として実装。
候補者の「知りたい順番」 を構造化する
候補者が応募を検討する過程を、認知・応募・面接・承諾の各段階に分解し、それぞれで生まれる疑問や判断材料を整理しました。既存サイトや採用チャネルの情報も棚卸しし、「何が不足しているか」ではなく「どの順番で知るべきか」という観点から情報構造を組み立てています。
バリューチェーンを、サイト全体の背骨に据える
需要予測から製造・物流・CSまで続く事業の流れを、単なる事業紹介ではなく、サイト全体を貫く情報の背骨として再定義しました。事業の工程がそのまま職種の地図になるため、候補者は事業を理解する過程で、自分の役割がどこに位置するのかを自然に把握できます。
判断に必要な情報だけを、 必要なタイミングで開示する
カード・図解・アコーディオンを組み合わせた段階的な情報開示により、候補者が必要な深さまで自分で理解を進められるUIを設計。コンテンツの再利用性と公開後の改善までを見据え、計測と運用基盤を含めた全体をひとつの設計として構築しています。


会社を語る場から、候補者が自分の活躍を描ける場へ。
バリューチェーンを軸に、事業・仕事・人・環境・オープンナレッジをひとつの情報構造へ統合しました。「会社が何をしているか」と「自分が何をするか」が分断されず、候補者は自分の仕事が事業や顧客価値につながる道筋を、自分のペースで確かめられます。
コンテンツは再利用可能なコンポーネントとして設計し、募集職種や制度変更にも柔軟に対応できる運用基盤を構築しました。さらにGA4・GTMによる計測とGCP上の運用環境を組み込み、公開後も継続的に改善できる状態を実現しています。
応募の最終導線は外部ATSへ接続するため、このサイトの価値は応募数だけで測りきれるものではありません。それでも公開後、クライアントからは「面接の質が上がった」「"サイトを見た"と話す候補者が増えた」「候補者の事業理解が進んだ」という声が届いています。候補者が自分で判断できる場をつくるという設計意図が、現場の手応えとして表れ始めています。



